八ヶ岳の氷と深雪に遊ぶ
2019.03.13(水) 八ヶ岳は寒気に包まれていた。午前10時ころが最も寒く、結構な降雪にも見舞われた。
当初TNクンの休日に合わせ火曜と水曜の2日間で計画していた。しかし月曜午前中まで南岸低気圧による山間部への大量降雪があったため、谷筋に入るリスクを考慮して急遽火曜日の入山は取りやめ、水曜日帰りとなった。
前泊は例により、甲府盆地の24時間温泉のカイセン、ここに泊って当日朝5時に出発した。美濃戸では茅ヶ崎山岳会の二人に出会った。ワカンを携行して阿弥陀岳北稜に行くと言っていた。
美濃戸山荘前の雪の状況 降雪後気温上昇がみられなかった。
アプローチの南沢の積雪の具合、まるで北八ヶ岳の樹林帯の雰囲気だ。
2時間かけてまず南沢小滝に向かった。雪をかき分け踏み固めるも寒い。
二人でそれぞれ1回づつリード
スクリュウを回収しながらの懸垂下降で戻る。
この日はこの後続パーティは一つのみ。
北杜市に移住したという70代の方がリードしていた。月稜会という東京の山岳会の方で、半世紀も前に月曜休日の理髪店関係者を中心に活発に活動していたことを憶えている。谷川岳に○○月稜会ルートをいくつか残している。
南沢大滝に向かった。上流に向かって回り込むと大滝が目に飛び込んできた。
降雪翌日の火曜に1パーティが入ったと思われる雪面の跡があった。いつもであれば凍った沢床が続いているのに。実は落ち口の上の積雪状態がとても気になっていた。
彼の手袋はテムレス。寒い時は役に立たないと手指の寒さを訴えていた。私は小滝ではテムレスを使ったが、この大滝ではノースフェースの革グローブ。
落ち口奥にある立木の懸垂支点付近の積雪は約70センチあった。そこは幅広く傾斜は緩い。しかし奥から雪崩れてここでゆっくり雪面が押され動きだせば、相当量の雪が大滝下に滑り落ちることになる。
懸垂支点はしっかりしている。60mロープではちょっと足りない。
何回か来ているがこんな深い雪はめずらしい。春なのに終日寒気の中。従って氷のコンディションはよかった。雪とも遊べた。
帰途、小淵沢ICから中央道を走ったが、依然寒気は弱まらず八ヶ岳は相変わらずで、南アルプスは甲斐駒のみならず鳳凰三山まで寒気に覆われていた。冬の強い寒気吹き出し並みである。金峰山は白く、大菩薩方面も白い。いまの時期、奥秩父や雲取、丹沢の主稜・主脈などでも雪を楽しめよう。
カイセン5:00⇒美濃戸7:20⇒南沢小滝9:20⇒大滝⇒小滝15:00⇒美濃戸16:10⇒津久井のTN宅18:30 19:30からの山の会の例会に間に合った。
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